ダンサーのスランプを克服するには…
なんだかうまくいかない・・・
調子が出ない・・・
とスランプに陥ってしまった、という経験はありますか?
そしてスランプから抜け出せていない、、、なんて方もいるのではないでしょうか。。
スランプに陥った時、誰しもがネガティブになってしまうはず。
では、そんな調子が出ないときの解決法も持っておくと切り替えがうまくでき、
気持ちを入れ替えて頑張れるようになるのでは。
スランプとは何か・・・

スランプは通常ある浮き沈み以上に長引く説明困難な演技の不調、と定義されている。
この定義にはスランプを認識する3つの基準があり、それによりスランプなのかどうか見分けられます。
通常のダンスとの比較
元々のレベルがどうだったのか、そしてそれに比べ今の状態が著しく劣っているのか。
本人が考えた場合、ほんの少しの差しかないのに、かなり今が出来ていないように感じ悪く捉えてしまっている場合もある。
なので冷静に自分自身を客観視する必要がある。
またあなたが指導者の場合、しっかり見極めることが大切です。
不調の原因
現在のレベルが以前より下がってしまったと判断した際は、原因を考えてみましょう。
その原因が明らかであれば、改善できるはず。
もしも明らかでない場合はスランプと言えます。
スランプの原因を発見しよう!
スランプを軽減するための第一段階は、原因を見つけることです。
スランプ克服には原因を見つけることにかかっているためとても重要なこと。
原因には
・身体的な問題
・技術的な問題
・身につけているものに関わる問題
・心理的な問題
など、多くの側面がある。
身体的な問題
おそらく、スランプの原因では身体的な問題が一番多いのではないでしょうか。
しかし、身体的な問題は最も認識しにくい。
よくあるのは、
練習やステージをこなしすぎによる「疲労」
そして「ケガ」
ダンサーはケガをしていても本番のステージに出ないといけない場面も多くあるでしょう。
技術的な問題
スランプにつながる演技の不調は、技術的な変化によるものもある。
技術と言っても、実際の技能のみならず踊るタイミングなどもにも影響します。
踊りに何か一つでも変化が加わると、ダンス全体に支障をきたすことがある。
それを明確にしない限り、演技の落ち込みが続いてしまうでしょう。
身につけているものに関わる問題
スランプは身につけいているものが原因になることもある。
上達するにつれてダンサーは身につけるものと技術、タイミングや感覚に関連した身体の動きなどとの間に
正確なバランスを発達させていく。
その結果、身につけているものの変化が演技に影響させていくことがあります。
例えばシューズを新しいものに変えたとき、
今まで慣れていたものをはいていた時とは違う動きをしてしまうことと思います。
私も本番前にシューズは変えないようにしていますが、
シューズの履き心地で踊りやすい踊りにくいとダンスに影響が出てしまうからです。
心理的な問題
ダンスに関わる問題や練習場所、ステージから離れたところで生じた問題など、
さまざまな心理的要因が演技を妨げ、スランプを長引かせてしまいます。
心理的な問題の一つはダンサーの誤解。
ダンサーは演技が上手くいかないと、それが一時的なことであったとしても重大にとらえてしまう
ことが多いのです。
そんな時は、客観的には出来が良かったとしても、「うまくいかなかった」と不適切に捉えてしまう。
そして「満足いく出来じゃなかった」「精一杯やっていなかった」という否定的な判断こそがスランプに影響を及ぼす。
また、ダンスに関係のないところでも、
家庭の問題、社会生活、経済的問題、などの日々のストレスもスランプを引き起こす原因になりかねません。
スランプ脱出の計画を立てる

スランプの原因がわかったら、次にスランプ克服の計画を立てましょう。
原因の一つ一つに向き合っていくことが大事。
・身体的の問題は?
・技術面は?
・身につけるものの変化?
・心理的な要因は?
多くの人は、スランプなんて一時的なもの、放っておけば脱出できると安易に考えています。
ですが、スランプに陥えい脱出するまでにかなりの時間がかかってしまうこともあるものなんです。
だからこそ、その事実を指導者や本人が肝に銘じ、スランプから「克服する」という
計画や心がけをしなければいけません。
休息をとろう
たまには練習や舞台から離れる時間を作ることも大事です。
スランプの要素はダンサー自身が自分の中で否定的になり、作り出していることも多いので、
練習などのプレッシャーと一時的に離れ心を休息させましょう。
2.3時間休息するだけで取り戻せる人もいれば、
2~5日ほど休息するのが良いという人もいる。
環境を大きく変えると結果はよくなるともいわれます。
発表会やステージ本番を終えての燃え尽き症候群にも向き合おう

本番に向けて毎日毎日練習に励むこと数か月。
やっと本番が終わり、感動に浸っていた。
そのあとにやってくる「燃え尽き症候群」
よく目にもしますが、
やり切った後目標がなくなりぼんやりしてしまったり、
もうたくさん頑張ったと疲れてやる気が起きない、など経験ある方もいるのではないでしょうか。
そんな時は、
・体調管理などにも気を配る
・練習をしすぎない
・「楽しく」トレーニングする
・定期的に休息する
・仲間と励まし合い気持ちを高める
など自分とうまく付き合っていきましょう。
スランプに陥ると言ってもいろんなケースがあるでしょう。
楽しくダンスを続け上達するためにも、自分自身と向き合うこと。生徒と向き合うこと。
を心がけていきましょう。
この記事は
ジム・タイラー、セチ・タイラー著「ダンスのメンタルトレーニング」
を参考しています。
2015年6月6日
(END) Thanks for reading!