どんなダンスの講師・先生に習う?いい指導者の選び方3つのポイント
これからダンスをはじめる方も今既にダンスをしている子供にとっても、
常に関わってくる指導者はとても重要。
もちろん自分自身で上達していくわけですが、
それを一番近くでサポートしてくれる先生の役割にも期待しますよね。
私自身もダンスを指導してきて、またいろんなダンス指導者を見て生徒の伸び方を見た感覚で
個人的に「いい指導者」だと思う3ポイントについて紹介します。
・現役で踊っている・または勉強し続けていること
・生徒の成長を長い目をみて考えていること
・生徒自身で「頑張る力」を身につけさせること
大きくわけてこの3つだと感じます。
現役で踊っている先生、または勉強し続けている講師がいい理由

ダンスも時代と共に流行りが変化していきます。
数年前に流行ったステップも今は主流ではない、などよくあること。
もちろん、ダンスの基礎の根っこの部分はずっと変わらず大切なもの。
それを踏まえたうえで、
現役でダンサーとして活動している講師は昔の状況も今のダンス界のことも詳しいはず。
今どんなジャンルがきていて、どんなのが流行り、ということは当たり前に知っています。
だからといって流行りにノルというわけでなく、それを知ったうえで指導にあたってくれるので
生徒たちもいろんな情報を耳にすることが出来るはずです。
現役でないと知りえない知識や情報はきっとあるでしょう。
本当に大切なことはネットには載ってませんから。
現役の講師に、
「今」のダンスイベントについて、ダンスコンテストについて、
ダンスジャンルについて、ショーケースについていつでも聞けるってお得ですね。
昨今どんなチームがコンテストで優勝しているからこんな対策をしよう!と
自然と考えている先生も多いはず。
慣れてきたら先生ばかりに頼らず、自分でもいろんなイベントに出ていって「感じる」こと!
でも現役の先生についていれば、自分でも見に行こう!という気持ちになるんじゃないかな。
そして、そういった今の状況もだし、指導するにあたって勉強し続けることをおろそかにしていない先生はとても理想的です。
アウトプットするためにはそれの何倍もインプットすることが必要です。
それくらい人に何かを教えるって時間も努力も必要。
たとえレッスン時間が60分だとしても、そのレッスンのために「準備」する時間は何時間もかかるようなもんです。
そのために、生徒に対していろんなことを出来ることを学び続けている指導者はいい先生だと思います。
たまに、その逆でずっと同じことを繰り返す消化試合のようなレッスンをする方もいます。
レッスンはついで、適当にやっておこうとする先生は、見ていて悲しくなります。
生徒の成長を長い目をみて考えている先生は良い

生徒自身も親さえも「今」の状況ばかりに目を向けすぎ!
次のコンテストに勝てなきゃ!
早く上級クラスに上がらせなきゃ!
と「今」の子供の状況に対して焦っている親がほとんど。
一生懸命になるのはいいのですが子供にプレッシャーをかけすぎないように。
そして今良ければいいわけじゃないことをわかってほしい。
いい講師は、子供を長い目で見て成長するように考えているはずです。
例えば、
来月のコンテストに優勝するためだけにレッスンや練習をやるわけではない。
コンテストの振付ばかりを練習するのではなく、
一番大切である「基礎」の部分のトレーニングをしっかりすることが大事。
基礎が出来ていれば、今回の振り付けも今後のダンスにも活きてくることは間違いありません。
「今の結果」だけでなく、「本人」を育てることが結局は近道だったりします。
保護者から
「コンテストで負けてばかりでかわいそう。。ちょっとレベルが低い大会に出して勝つことを経験させたい。」
と言われたときは本当にびっくりしました。
負けて負けて悔しい気持ちが本人を成長させます。そして考える力も付きます。
「どうしたら勝てるんだろう・・」「優勝チームと自分たちはどう違うんだろう・・」と
考え、試行錯誤してくからこそ自発的に「こうやってみよう」とか「よし!練習しよう!」と
モチベーションを上げることができるようになります。
もちろん私も勝たせてあげたいしそのために最善を尽くしているつもりです。
でもレベルを下げて戦うというのはその大会にも失礼だし、
生徒たちにとってそこで勝って満足することはプラスではないと思います。
レベルが高いところへガンガンいって、負けまくって、強いかっこいいチームを感じて
努力する力をつければ、将来的に堂々と戦えるレベルになる!!
まずは子供たちの力を信じましょう。
生徒自身で「頑張る力」を身につけさせることに着目

これは先ほどの項目と似ていますが、
自分で、という、「自発力」を意識的につけさせるようにしている先生もいます。
ダンスイベントでもステージ上でも、
子供であっても、チームとして一人として「自立」していかないといけません。
ステージ上まで親や先生がついていってあれやこれやするわけではありませんよね。
子供も一人の人間です。
そして自分でしか自分のダンスを上達させることができません。
どんないい先生がいてもどんないい親がいても、やるのは本人。
だからこそ、「自分でやる力」を促すことは重要。
手とり足とりやってあげるのではなく、自分でやりたいという方向に持っていくことの方が
本人にとっていいことですよね。
私が指導するときも心がけるのは、
答えをすぐに教えない、ということです。
例えば何かが上手くいかなかった、お友達と差が出てしまった、など、生徒が悩んだとき、
ヒントを与えて自分で考えさせます。
なぜなら、私が答えを教えてしまったら、その提案も先生からの指導になってしまうから。
逆に、自分で考えて出した答えの場合は自分で考えて自分で動く、自発的に動く力がつきます。
その癖づけが大事で、それが身に付くと
「ダンスが好き」だから練習しよう。と本人が思います。
そうやって生徒の「頑張る力」をサポートする先生に出会うといいですね。
「うちの子供ダンスが好きなのに練習しないんです・・・・」と言ってる
お母様、自発的に動くように導いてあげましょう。保護者の方に出来るのはそういった導きだと思いますよ。
2015年5月22日
(END) Thanks for reading!